施工実績
■令和3年5月 北陸新幹線、新九頭竜川橋梁工事
新九頭竜橋 橋桁連結
福井県福井市の九頭竜川に架かる県道の新九頭竜橋(仮称)の橋桁が5月29日につながる。新幹線と道路が橋脚を共有する全国初の構造が特徴で、北陸新幹線は開業が2024年春に1年延期となったが、県道は22年度に供用開始される予定。開通後は同市北東部の交通渋滞解消につながることが期待される。
新九頭竜橋は九頭竜川右岸の上野本町と左岸の中藤新保町を結ぶ。片側2車線の4車線道路で、幅は上流側、下流側ともに車道8メートル、歩道3メートルの計11メートル。橋の延長は上流側が416メートル、下流側は若干短い414メートル。道路橋の間に新幹線橋が通る構造になっている。
北陸新幹線の橋りょうと一体となっている橋脚、橋台部分は15年10月に着工。県道の橋桁は18年10月に着工し、橋脚を起点に「やじろべえ」の手の先を延ばしていくようにコンクリートを打ち足していく「張り出し架設工法」で工事が進められてきた。29日に上流側の橋のほぼ中央部にコンクリートを打設し作業が完了する。(2021.5.29 福井新聞掲載)